HOME»  純武心幸福道場»  現代日本は明らかに

 

学歴偏重=お金儲け第一の価値観が蔓延し

心身の健康を阻害している人達が非常に多い

つまりシンプルであるべき

人間はなぜ生まれてくるのか

幸福とは何なのか

がわかりにくい複雑で病的な世の中になってしまっているのだ


日本が差別と閉鎖的な自由しかなかった徳川封建時代から解き放たれ

自由で平等な近代国家に生まれ変わったのは

誰よりも心身が健康で

純粋な武の心(=強い人間愛)を持つ坂本龍馬がいたからこそである

頭でっかちな学者も幕府内外の権力者も

坂本龍馬という時代を転換させるてこにはなり得なかったのだ

また派閥主義と縦割り社会から抜け出せない狭量な志士達には

末期的といえども265年続いた徳川幕府を倒せなかったのだ

改革・倒幕の急先鋒であるも

犬猿の仲であった薩摩藩と長州藩を一つに合体させ

てこの原理がごとく徳川幕府に白旗を上げさせることが出来たのも

坂本龍馬がどこの藩やどこの大きな団体にもにも属さず

利害や人間関係のしがらみがなかったからこそ成し得たのだ

さらに賞賛すべきはこの革命が大政奉還という無血革命であった事だ

これも血気にはやる多くの志士達を説得できた

坂本龍馬がいたからこそできたのである

もしあの時代にたった一人の坂本龍馬がいなければ

日本はどうなっていたであろうか

末期的な徳川幕府が牛耳る日本など

欧米列強が先進武力で脅して交渉すればどうにでもなったであろう 


しかしそれは決して日本にとって幸福な道とは言えなかったに違いない

心身が不健康な狭量な人間が束になっても出来ない事でも

心身が健康な人間がたった一人でもいて

その強い信念を貫くならば事は成せるのである

なぜならその信念に微塵も歪みがないからだ

だからこそ坂本龍馬は多くの人の心を串刺しにし

一つに束ねる事が出来たのだ

しかしせっかく自由で平等な国家に生まれ変わるも

その功労者であり象徴であるべき坂本龍馬は狭量な人間達に暗殺されてしまう

そして近代国家、新生日本はだんだんと自由と平等を履き違え

欧米列強の悪い真似をしだす

富国強兵・帝国主義・覇権主義・植民地主義

これは子供国家が大人国家になる通過儀礼ともいえるが

心身健全な坂本龍馬が生きていれば

決してそんな事は許さなかったに違いない

しかし日本は近代国家としていきなり大国相手の

日清戦争と日露戦争で勝利する

事の善悪はともかく自国が大国相手の戦争に勝つと

もっと行けー!もっと勝てー!となるのも無理はない

そしてここから日本国と日本人は迷路に迷い込んで行く

つまり

日本以外のアジア諸国とその民族を蔑視する風潮が

日本全体に広がり出したのだ

調子に乗る日本はますます欧米先進国に負けていられるかとばかりに

対外侵略を広めようとする

しかし欧米列強は日本の対外侵略を認めず

国際連盟で糾弾され

さらには軍事力の要である石油の輸入路も絶たれてしまう

窮鼠(きゅうそ)猫をかむがごとく怒った日本は

先に侵略戦争をヨーロッパで仕掛けたナチスドイツに続けとばかりに

アメリカに奇襲攻撃を仕掛け太平洋戦争を引き起こす

しかしそれは大人にけんかを仕掛ける子供のようなものであった

当時の日本では数少ない良識派リーダーたる

日本海軍連合艦隊の艦長

山本五十六でさえアメリカの出方を読み誤った

つまり

アメリカの太平洋の軍事力の要である真珠湾基地を再起不能にまで叩けば

アメリカは利き腕をもがれるも同然に戦意を喪失し

講和という話し合いに応じるだろう

という甘い計算をたててしまったのである

しかしそれはとんでもない読み違えであった

アメリカはフロンティアスピリットの国である

未開の荒地を一から開拓し

大国に仕上げた誇り溢れる国家であり国民気質なのだ

卑劣な奇襲攻撃を受けこっぴどくやられた上で

大人しく話し合いの席に付く訳がなかったのだ

当然に万全の態勢で反撃に出てきたのである

眠れる獅子をたたき起こしてしまったのだ

良識派リーダーたる山本五十六はその時点で自分の過ちに気づき

愕然たる気持ちになったのであろう

自殺行為とも言える戦地視察の機上を狙い撃ちされ戦死する

迷走する日本軍は敗戦濃厚になるも

「神国日本が戦争に負けるわけがない」

と、特攻隊に象徴される悪あがきをし

アメリカに原爆を使わせる口実まで与えてしまう

敗戦国日本は

それまでの大東亜共栄圏という美名の侵略・覇権主義から

アメリカの保護の下

国家再生・経済成長を目指して突き進む事になる

ふつう国家というものはまず第一に

国土・国民を守る事に知恵と力を使わなければならない

しかし戦勝国アメリカは

「もう日本は軍事力は持つな、

アメリカが代わりに守ってあげるから早く国家として立ち直りなさい」

という訳である

そして肝心要の国防をアメリカに一任した日本は驚異の経済復興を遂げる

人間に例えるなら大病から立ち直り誰よりも健康になったのだ

その時点で日本のとるべき態度はこうであろう

「アメリカ国が守ってくれ応援してくれたお陰で

ようやく経済的には立ち直る事が出来ました

しかし、これからは大人の国家として一人前になれるよう

少なくとも自国は自国で守れるようにならなければ

国民にもこれから生まれ来る子供達にも示しが付きません

(日本は今まさにその状態である)

もちろん他国を侵略したり脅かすようなまねは二度と致しません

戦後の落ち着きでようやく侵略で国家の幸福は得られない事が

身に沁みてがわかりました

それどころか我々日本が幸福になるためには

周辺諸国の皆様にも幸福になってもらわなければならないのですから

周辺諸国の皆様、何かお困りの時は何なりとご相談下さい」

しかし残念ながら健康になったのは経済だけであった

日本人の総意は

「アメリカが押し付けた憲法を盾に

例え自国の国防のためでも軍事力は持たない

国家はアメリカに守ってもらう

その代わり必要なだけお金は出す

危険な事は日本の子供達にはさせない

他国で何か紛争があっても

明らかに非情・非道な行為があっても

日本は警察的行為・危険地帯での人助けは一切致しません」

という事なのだ

そうやって守られた現代の日本の子供達の多くは

家に閉じこもってゲームに熱中し将来安泰な公務員を目指す

そんな生き方で例え100年生きたとして

こんな子供達の人生のどこをどう探せば

人間としての感動や生きる醍醐味があるのだろう

わたしはそんなふうに仕向けられた子供達がかわいそうでならない

少なくとも龍馬が生きたような幕末で例えいつ死ぬか判らなくとも

一会一瞬を真剣に生きた若者達のほうがよほど幸福ではないか

現代の日本は世界でもまれな自由と平和が満喫できる国なのだ

それなのになぜもっと外に出て他人とぶつかり合おうとしない!?

自分という個性を磨いた者同士がいろんなところでいろんな火花を散らす

これこそが人間が人間社会で生きる醍醐味なのだ

少々ぶつかり合っても命を失う事などめったにありはしない

ゲームに興じるのはいい

株に興じるのもいいだろう

しかし何よりも面白く楽しく感動的なのが人間同士のぶつかり合いなのだ

胸にふたをせず誤解を恐れず素直な意見や思いをぶつけ合うのだ

自分がそうすれば相手だって胸を開く

今日はどんな人と出会ってどんな色の火花を散らせることができるか

真夏の花火大会どころではない

本物の感動が人生のいたるところに隠れているのだ

それこそが人間として今日を生きる醍醐味なのだ

学歴社会の波にうまく乗りさえすればいい?

上手にお金儲けさえすればいい?

それではピントの外れた人生しか歩めないのだ



 

 

TOP