第二次世界大戦で日本は負けるべくして敗戦した
逆に言えば日本も日本人もそんな愚かな戦争に突っ走ったのだ
一人間にも一国家にも餓鬼の(未熟な)時代というものがある
日本だけが悪く日本だけが反省すればよいという問題でもないが
どちらにせよ敗戦後の日本は戦勝国アメリカの保護 の下
欧米の先進科学技術を学び、経済成長を第一にするべく
日本国も日本国民も新しい一歩を踏み出したのだ
つまり、鎖国を解いた明治維新以降、欧米先進国に追いつこうと
富国強兵による覇権主義を放棄するしか
生きる道がなくなったのである
それが戦後の学歴至上主義による学歴社会の始まりである
しかしそこには人間愛も幸福道もなかった
むろん富国強兵や覇権主義にもそんなものは存在しない
とにもかくにも終戦直後の日本人は
みんな食べるのに必死だったのだ
しかし現代はそれから70年もたっている
衣食たって礼節を知るというが
一時はトップを極め紆余曲折あるも
今でも経済的には世界のトップクラスだ
それなのに日本国も日本人も大人になろうとしない
危険な事をしてまで人助けはしたくない
何か問題が起きても責任は取りたくない
いじめや不正を見てもかかわりたくない
いつまでも子供のままでいたいのだ
・・・・・・・・・・
つまり
人間愛に基づく武の心を持とうとしないのだ
誰かがイジメや不正をしても自分さえ良ければいいと
見てみぬ振りをする国民性が蔓延しているのだ
そして何か問題が起きて
「責任者は誰だ!出て来て説明をしろ!責任を取れ!」
といっても誰も堂々と出てこないのだ
つまり
経済至上主義・学歴至上主義にない価値観は持たず
もちろんそんな訓練もしていないのだ
当然、大人になっても出来るわけがない
現代の日本の子供達が目指す第一の職種が公務員だそうだ
「悪い冗談だろ」とさじを投げたくなるがそうもいかない
人間として他の人間とぶつかり合う事の醍醐味を知らずして
長い人生を見据えないでほしい
第一、将来安泰だからといった価値観で公務員になっても
人間として幸福な人生など歩めるわけがない
そしてそんな公務員に管理される国民も幸福とはいえない
本来、国民の税金から給料をもらう公務員たる者
国民のためによりシンプルでより効率的なシステムを作り
よりスピーディな業務を誠心誠意で行うべき立場である
そのために高学歴の頭脳を活かさねばならぬ筈だ
ところが実際はどうだ
すべてとは言わないが
彼らは一般国民があえてわかりづらいシステムを構築し
自分達が楽に永久的に利益が得られるように
その高学歴の頭脳を使っている
そんな人間愛が欠如した計算高い人間を量産した事
それこそが戦後学歴社会がもたらした象徴的な結果なのだ
それなのに70年経った今も
その貧しい価値観から抜け出せないでいる
日本も日本人ももう大人にならなければならない
そしてそれに気づくべきは心を閉ざした計算高い大人ではない
人間関係や利害関係のしがらみで
がんじがらめになった大人が気づいたところで
世の中は何も変わらない
というか気付こうともしないのが大体の大人の態度だ
気づくべきは無限の可能性を持つ君達若者なのだ
坂本龍馬は誰よりも心身が健康だからこそ
純武心=強い人間愛を持ち得た
そして誰よりも心身が健康だからこそ
既成概念にとらわれることなく行動できたのだ
今の時代がいいものなら変える必要はない
しかし誰がどう見たって坂本龍馬が生きた幕末と同じ日本だ
大人が作った古臭い価値観
学歴社会と経済至上主義に人間愛も幸福道も存在しない
すべての人間は誰が何と言おうと
幸福になるために生まれてきたのだ
そこを見誤ってはならない
少なくともこの混沌とした閉塞感が充満する世の中を
幕末を痛快に生き抜いた坂本龍馬のように
君達若者がまず
毎日を幸福に生きることから
始めなければならない
|