過去にどんなに成功を収めていようと
また、未来にどんな立派な夢や目標があろうと
今日一日を幸福に送れなければ何の意味もない
今日一日を幸福に過ごす
人間にとってこれほど価値のあることはない
なぜなら、まず第一に
心と体が健康であるからこそ
今日一日を幸福に過ごせるからだ
そして、心身が健康であるからこそ
今日出会うすべての人々や
今日起こるすべての出来事と
真剣に対峙する事ができるのだ
日本を武家社会から民主社会に変えた明治維新
日本が世界に誇るべき無血革命のおかげで
われわれは自由で平等な社会に暮らす事ができている
その起爆剤となった男、坂本龍馬は
誰もが未来永劫変わらぬと思っていた土佐の差別社会に対して
それはおかしいと思い、何とかしなければと行動し
土佐の閉鎖的な差別社会どころか
末期的な日本の武家社会をも吹き飛ばしてしまったのである
しかし、坂本龍馬は
最初から大それた思いを持っていたわけではなかった
むしろ、大上段に構えた革命児は数多くいたのである
そんな血気にはやる彼らの力を束ねたのが
だれよりも利害関係がなく
誰よりも純粋な武の心を持つた
坂本龍馬だったのである
今日一日といえども幸福に過ごしたい
そのためには自分の目に映る不正やイジメをおかしいと思い
素直に正したいと思った
龍馬はその思いに忠実に一歩を踏み出しただけなのだ
そしてその原因をさぐって行ったら
日本の癌にぶつかった
幸福な人生、それは
どれだけ多くの人の幸福に関わる事ができたかである
それを思えば坂本龍馬ほど
幸福な人生を送った人間はいないだろう
そして
龍馬は天国からきっとこう叫んでいるに違いない
俺たちがせっかく命がけで
自由で平等な日本に変えてやったのに
おまえらいったい何やってるんだ
なんでもっと毎日を楽しそうに生きることができないんだ
と
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