私があなたの立場であれば
まず人間という文字がどうして出来たのかを教える
そして次に
人間同士がぶつかり合う事の
楽しさ、面白さ、感動を伝える
個性の違う人間同士が、勢い良くぶつかり合う事で
いろんな火花が散る
その醍醐味を伝えるのだ
友情の火花
恋の火花
ライバル同士としての火花
そうして色々な文化や芸術の花が咲く
エンジンをしっかりふかして積極的に生きる限り
まさに人生は感動の連続なのだ
これこそが人間として生きる醍醐味でありダイナミズムなのだ
だけど、良い火花ばかりではない
悪い火花が散る事もある
こんな時はどうするのか
人間を車に例えればわかりやすい
車だって人間だって
エンジンだけではだめなのだ
ブレーキがなくてはならないのだ
それこそが昔の中国の心ある人が考え出した
「武」の概念(考え方)であり文字である
と、教える
パターンを変えるなら
人が生まれて
集まりだして社会を作る
人と人の間で生きるようになって人間になる
いろんな人間同士がぶつかり合って
いろんな火花が散り
いろんな花が咲く
人生は本当に素晴らしい
しかし
悪い火花が散りそうな時は
出来るだけ小さい火花の内に
周りの者が止めてあげる
それでこそ人間社会はうまくいくのだ
私たちのこのクラスも一つの小さな人間社会だ
これから君達は大人になっていく過程で
何度も何度も
色々な人間社会を通り過ぎて行かねばならない
そのつど君達はそれぞれの個性で
色々な人達とぶつかり合わなくてはならない
そこで親友が見つかり
ライバルが生まれ
恋人も見つかるのだ
またやるべき仕事も見つかるのだ
だけどエンジンが優秀であればあるほど
優秀なブレーキである武の心も忘れるな
と、教える
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